停車場遍路の鉄道雑記帳

鉄道関連を多めに旅の記録を綴ります

最終大遍路-8:宮古⇒[山田線区界以東]⇒盛岡(観光あり)

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六日目の行程は以下のとおりです。山田線を現在のような閑散ダイヤに追い込んだのは「106急行バス」(下表ではB106で表示)なのですが、バス代を惜しまなければ駅巡りには強い味方です。バスの宿命として数分の遅れは見込む必要があります。なお、道路からのが川の眺めがいいのは皮肉です。

浄土ヶ浜ビジターセンター 11:18 12:45 B106  
            320円  
宮古 5:00   10:55 11:05     13:02 14:05  
千徳   10:40 10:32    
花原市   B106       14:17 14:44
蟇目   190円   9:31 10:23    
茂市           15:26 14:54
腹帯     8:28 9:20      
陸中川井 6:56 7:35 B106      
箱石 7:46 8:04 360円      
川内 5:56 6:39            
平津戸       17:19 16:13  
松草             B106  
区界     19:48 17:40       940円  
                 
盛岡     20:30            

実行時期を夏から春にしたため日没制限がきつい上に、3月改正で「区界」に快速が停車しなくなりました。従い「区界」以東を一日でこなすプランが組めなくなったので、開き直ってバスを使いまくったら「宮古」で3時間の余裕が出来ました。

というわけで、浄土ヶ浜を観光することにしました。

さて、まだ夜が明けぬうちに宿を出て途中のコンビニで朝食をイートインしました。

宮古駅の発車案内には三鉄含め3方面へ近い時刻に出る一番列車が表示されていましたが、結局待っていた数人が山田線の一番列車に乗りました。106急行バスの始発より早いこの一本でも数人です。

まずは前日と同じ道を「川内」まで進みます。太陽が背後にあるので景色は違って見えます。

「川内」駅待合室にあった掲示によると、JR自体が106急行バスをあてにしています。

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次に乗るのは「川内」始発の下りですが、なんと「宮古」から40kmも回送されてきたようです。JR北海道なら旭川―上川の48kmとか名寄ー音威子府の53kmとかありますが、これもなかなかの距離だと思います。

「腹帯」までの行ったり来たりは難無くこなして、いよいよ106急行バスへの乗り継ぎです。バス停までのルートも事前に調査済みで橋も渡ります。

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腹帯バス停:左の盛岡方面乗り場だけ待合室があるということはそういう需要なんだろうなと思います。

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腹帯バス停の時刻表です。一時間に一本「盛岡-宮古」便があれば山田線がかなわないのも無理は有りません。国道106号は新しくトンネルを掘って短絡も進めているので差は開くばかりでしょう。

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バスは5分くらい遅れてきました。途中道路工事で片側通行があってさらに遅れますが、この先の乗り継ぎは余裕がありすぎなので問題なしです。

蟇目」で次の下りを待ちますが、上り方面へ列車が通過していきました。これが次の「茂市」発の下りになりますから、「宮古」から回送してるわけです。そうでないと「茂市」に4時間以上滞留していることになって不自然だとは思ってたんですが。

その下りで「千徳」まで移動します。この先の乗り継ぎが実に綱渡りで、列車は「茂市」発だからまず遅れないとして「千徳」着からバスに乗るまでの8分で撮影とバス停までの移動をこなします。

バスがどのくらい遅れて来るかは分かりませんが「宮古」で浄土ヶ浜行きのバスに乗り継ぐ10分を食いつぶすかどうか心配でした。バスは5分遅れてきましたが、余裕が5分見てあったようで、結局乗り継ぎ10分でした。

浄土ヶ浜では遊覧船に乗るつもりでしたが、帰りのバスまで5分しか乗り継ぎ時間が無いので内海を巡るサッパ船に乗りました。

サッパ船のりば

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観光船が発着する入江

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本当は青の洞門に入れるはずが潮と波が高く残念でした。それなりに楽しめたので動画をアップします。

www.youtube.com

 

浄土ヶ浜からの帰りのバスから。やはり港側の市街は浸水が深かった。

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宮古」に戻ってきましたが、時間があるので義経ゆかりの横山八幡宮へ行ってみました。が、階段を目の前にしてくじけました。一応画像は撮ってきました。

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さて、山田線の残りを片付けます。まずは、「花原市」までバス移動です。バス停は駅前なので何ら問題は有りません。やってきた列車で「茂市」まで行って折り返しの下りを見送り、さらに岩泉線代替バスも見送ります。というか、このままでは駅の前面が撮れません。

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国道に出て茂市バス停近くのコンビニで夕食を調達しておきました。「区界」近くに道の駅があるのは知ってましたが、レストランはもとより軽食コーナーも営業時間切れの予感がしたので。

ところで、山田線は一本もワンマン列車がありません。山田線こそワンマンで十分なのですが意図は不明です。

6分遅れぐらいでやってきたバスに乗り込み(道の駅やまびこ館でトイレ休憩して)「平津戸」で下車、次の上り列車を一時間ちょっと待ちます。一本後のバスだと少し遅れただけでアウトです。

前日乗降した「松草」を過ぎてしばらくするとエンジンを唸らせずに軽やかに走ります。分水嶺は「区界」の先なので高原地帯に入って水平区間があるのでしょう。その「区界」は標高744mで東北の駅としては最高地点にあります。

区界高原のサイトを見るとアクセス手段として山田線もあるのですが、快速一往復が停まらなくなって「平津戸」「松草」と同じ朝の上り一本、夕・夜で2往復になった時点で、もうその機能は無いでしょう。

道の駅区界へ行ってみましたが、売店が閉まると同時に暖房エリアも閉まるそうで、準備しておいた夕食だけ食べて駅へ戻りました。日が暮れて夜の高原の寒さが待合室に浸みてきますが、使い捨てカイロで耐えます。

2時間以上待つうちに盛岡行き106急行バスを2本やり過ごします。盛岡に早く着くよりも山田線に拘ったのは「大志田」・「浅岸」の跡を確認するためです。前者は旧スイッチバックの分岐の名残の線路が残ってたのでわかりやすかったですが、後者は「若干広めに線路脇が平たいな」ぐらいしか確認できませんでした。すでにホームも待合室も無く、しかも夜ですし。

 

-つづく-